【感想】ヒトリシズカ
ヒトリシズカ 作者:誉田哲也
2008年10月に双葉社より単行本が出版、2012年4月に文庫版が出版されています。
私は読んだ後に知ったのですが、ドラマや映画化されている「ストロベリーナイト」と同じ作者さんで、本作も2012年にWOWOWでドラマ化されているそうです。
・本を読んだきっかけ
本好きの姉に「1冊完結の本」「ジャンルはファンタジーかミステリー」と
希望を出して「ナミヤ雑貨店の奇蹟」と一緒にお勧めしてもらって読んだのがきっかけです。
・あらすじ
本書は、あなたに新しい興奮をもたらす。それは、第一章「闇一重」で幕をあける。男が拳銃で撃たれて死亡する。犯人逮捕が間近となった矢先、司法解剖をした法医学者から連絡が入る。心臓に達していた銃弾は、一度止まってからまた動いたというのだ——。
第二章「蛍蜘蛛」で驚愕、第四章「罪時雨」で唖然、最終章「独静加」で……何を見る?
・読んだ感想
「あらすじ」に書いた内容は本の背表紙に書かれている事そのままです。
私はいつも背表紙のあらすじを読んで本の内容をざっくりイメージして読むのですが、本作はイメージをしようにもよく分かりません。あらすじを読んで惹かれない本は敬遠してしまうもので、2冊お勧めされて「ナミヤ雑貨店の奇蹟」から読み始めたのはそういう理由です。
敬遠していた本作ですが、章を重ねるごとにどんどん先が気になって結局あっという間に読み終わってしまいました。
まず、心理描写が私が今まで読んできた本では見たことのない表現で新鮮に感じました。
一章の序盤で出てくる
「心臓が聞いたこともない大きな音で拍動している。体内に大量の血液が、怒涛の勢いで流れているのを自覚する。もうほとんど、トイレの水を流した時のそれに近い。」
心拍数が上がっている表現は少女漫画などでもよく出てきますが、ここまでダメ押しのように表現されると、自分の想像はまだまだ甘くてそれ以上のものなんだと思わせられるような、どんどん脳内のイメージが鮮明化される感覚を味わいました。

また、私は小説やドラマなどで猟奇的な犯人を見た時に、その行動・思考が理解できず

犯人に感情移入することはないのですが、今回読んだ小説では猟奇的(私のなかでは理解出来ない非常識)な行動をする人物について、
当たり前ですが、その人物だってそうなる前はどこにでもいる普通の子で、周りの環境からそうならざるを得なかったんじゃないか。
ある意味で人生に悟りをひらいたような、独自の正義感を持つ人物でした。
早く捕まって欲しいというより、なにをどう思ってそういった行動をしたのか話を聞きたいと思っていました。
自分の正直な感想としては、結末はちょっと「もやもや」が残る感じ。
話としてはきちんと終わっているし、未解決の部分もありません。
ただ私が興味を惹かれた部分が完全には解消されなかったのでもやもや(-_-;)
この本はとても面白かったし、誰かにミステリー(サスペンス?)系で面白い本知らない?
と聞かれたら普通にお勧めしたいです。というより、読んだ人と語り合いたい(笑)
私はよく気に入った小説があれば作者買いをするんですが、この本を読んで今まで本もドラマも見た事がない「ストロベリーナイト」は読もうと思いました。
少し残酷な描写が出てくる場面もありますが、このジャンルが好きでまだ読んだ事がない方には
ぜひ読んでみて欲しいです。
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