
あなたは口内炎に悩まされた事はありませんか?
私は20歳を過ぎた頃から年々口内炎がひどくなっていき、1年のうち1/3位は口内炎が出来ている状態でした。しかも1度出来ると1週間程かけて悪化して、それからやっと治っていくような状態でとても悩んでいました。
ビタミン剤や口内炎に効くという内服薬を飲んでみたり、直接塗る軟膏や、パッチなど様々なものを試しましたが、効果が実感出来るものは見つかりませんでした。
ですがある時、その原因が「貧血」だと分かったのです。厳密にいえば本当にそれだけが原因だったかは分かりません。しかし、貧血を解消するよう努めたところ口内炎が出来る頻度が格段に減りました。
今回はその体験をもとに、私の口内炎との闘病(ちょっと大袈裟)記について書きたいと思います。
目次
そもそも口内炎って?
口内炎とは、口の粘膜やその周辺に引き起こされる炎症の総称です。
アフタ性口内炎・カタル性口内炎・ヘルペス性口内炎・カンジダ性口内炎・ニコチン性口内炎などさまざまな口内炎があり、発症原因もそれぞれ異なります。
一般的に多くみられるのがアフタ性口内炎で、原因は疲労・ストレス・免疫力の低下・睡眠不足・栄養不足・ホルモンバランスの乱れなどが原因と言われています。
カタル性口内炎は食事中に誤って口内を噛んでしまったり、入れ歯などの矯正器具が触れたりと物理的な刺激によって引き起こされる口内炎です。こちらも、疲れや免疫力の低下・ビタミン不足・歯周病や虫歯などが原因と言われています。
ヘルペス性口内炎は「単純ヘルペスウイルス」に感染すること、カンジダ性口内炎は「カンジダ菌」が増えることが原因で発症します。
ニコチン性口内炎は文字通り喫煙により発症する口内炎ですが、名前の通りたばこに含まれるニコチンだけが原因かどうかはわかっていないそうです。
私の場合は、口内を自分で噛んでしまう事もありましたが大抵は「気付くと小さいものが出来ている→悪化していく」だったのでアフタ性口内炎だと思います。
ネットで画像検索するとそれぞれの口内炎の画像が出てくるので、自分が出来やすいのがどの口内炎か調べてみてください。
なかには、治りにくい口内炎だと思っていたのに口腔ガンだったというケースもあるようなので
あまりにもひどい場合には病院(口腔外科)で診てもらいましょう。
アフタ性口内炎に対する治療を模索
頻繁に出来る口内炎はアフタ性口内炎だと分かったところで、治療(予防)を始めました。
チョコラBBなどビタミン系のサプリメント
口内炎はビタミン(B2、B16)不足というのが世間一般の認識です。実際ドラッグストアで店員さんに口内炎を治したいと伝えると「チョコラBB」を勧められ、「これを飲めば1発で治るよ~」と太鼓判を押してもらったものの効果は感じられませんでした。
ケナログなどの直接口内炎に塗る薬
口内炎がひどく治りにくい事を相談した際、当時のバイト先の友達に勧められて購入。
口内炎の周囲の水分をとり、綿棒などで直接塗ります。私は就寝前に使っていました。これらの塗り薬は、もちろん口内炎に効く成分も入っていますが周囲の刺激から守る要素がメインです。軽度の場合は治った事もありましたが、そこまで大きな効果は感じられず、使用する際の手間や口の中に直接塗るというのが苦手だったので、どうしても治らず少しでも症状(痛み)などを緩和したい時だけ使用していました。
口内炎に直接貼るパッチ式薬剤
塗り薬は苦手だったのですが、やはり口内炎に直に出来る治療はないかと思い試してみました。
最終的に溶けるタイプもあれば、薬剤が溶け出した後にスポンジのような部分が残るので、それを剥がさないといけない物など、同じパッチ式の薬でもメーカーごとに違いがあります。塗り薬よりは効果を感じたので、たまに使用していました。
なぜ効果を感じたのに「たまに」なのかというと、塗り薬と比べて値段が高いからです(笑)
CMでおなじみ「トラフル錠」
CMに惹かれて試してみましたが、残念ながら私には効果がありませんでした。
Twitterでバズっていた「ペラック錠」
効果があった方が多いとのことで試してみましたが、残念ながら私には効果がありませんでした。
もしかして胃が原因?
私は生理痛がひどくて、鎮痛剤をよく飲んでいました。
口内炎がよく出来る時期を考えると生理になった前後とかぶっていたので、
鎮痛剤を飲んで胃が荒れるせいで口内炎が出来るのではないかと推理したわけです。
そこで、人生初の胃カメラ検診を受けたのですが…まぁ綺麗なもんでした(-_-;)
万策尽きた私は少しでも効果のあった塗り薬とパッチで症状を和らげながら口内炎と向き合っていました。
考えたこともなかった貧血
ある日母から思いもよらぬ情報が入ってきました。
母の同僚で私と同じように頻繁に口内炎になる人が、貧血の治療を行ったところ口内炎が出来なくなったというのです。
私は貧血の自覚症状なんて感じた事もなく、どちらかというと血の気の多い方だと思っていたので、その話を聞いても「いやいや、私貧血ちゃうし」と思っていたのですが、念のためと血液検査を受けたところ、基準値(下限)を下回っていたのです。
医師曰くすぐに治療が必要な程の数値ではないという事だったのですが、貧血の治療が口内炎に効果があるかもしれないから試したい事を伝え、鉄剤を処方してもらい検査値が正常範囲内に戻ると、あんなに出来ていたのが嘘みたいに出来なくなったのです。
今でも生理前後になると口内炎が出来ますが、口内炎が出来た時に意識して鉄分を摂るようにすると、悪化せずすんなり治るようになりました。
最後に
口内炎についてネットで調べても様々な要因・対策が出てきますが、何が原因かによって治療法や対策もずいぶん変わってきます。
「口内炎にはビタミン!」がスタンダードな認識だと思いますが、ビタミン剤や口内炎に効く内服薬を飲んでも治らない。という方は、私のように貧血が原因かもしれません。
世間一般で効果があると言われている治療法を行っても治りにくい方や、しょっちゅう出来るという方はぜひ一度調べてみてください。